徳島市内の小学校より依頼の『天体観察会』 2013/07/25



 内町小学校の宿泊学習のプログラムの中に計画されていた天体観察会への依頼がありました。場所は,徳島市論田のB&G青少年交流プラザ。
 当日は,夕方頃までは晴天。夜もおそらく観察会開催OKな状況でした。
 
 夜のプログラムは,19時半から観察天体についての説明。
 その間,ダヤンさんとOsakaさんが望遠鏡の準備。(この間,空の方は”見えていた”そうなんです。)
 室内での説明は,Stellariumを使って,PC画面を投影しながら。
 このフリーのソフトはすごくいいです。投影しての星空解説という使用ではStellaNavigatorよりいい感じです。
 夏の大三角,ベガ,アルタイル,デネブの恒星情報,リアル七夕の話,土星の説明等を行って15分。残りをStellaNavigatorのプラネタリウムの『夏の星座』を7割上映しました。
 参加してくれているのは,5年生35名と小学校の先生たち5〜6名。
 途中,いくつか質問等も投げかけましたが,子どもたちはすごく積極的で熱心な反応を見せてくれました。

 というところで,観察会開始時刻の20時。
 ところが,学習棟の横の駐車場に出てみると一面の曇り空。肉眼でベガがやっと見えるか見えないかといった空の状態。
 嫌な予感が漂います。
 しばらく様子を見ようにも,子どもたちは望遠鏡を覗いてみたい顔つきで待ってます。
 土星も何とか導入してくれていましたが,土星に見えない。。。これはダメです。
 仕方なく,ベガやアークトゥルスを見せてくれていますが,ただの点。

 室内での説明の中で,土星のイメージを表示して,今夜もこういう輪っかが見えるからねと話すと,『わ〜っ』っと歓声があがってました。それだけに,残念でかわいそうな気持ちになります。
本当は,始めはマイナーな天体を見せて,途中からメジャーの土星を入れていきましょうなんて,作戦もいろいろと立てていたのに,何のなんのその土星もダメ。

それでも,点にしか見えない恒星に興味津々でのぞいてくれる子どもたち。
本当に残念でした。

 恒星だけでは本当にどうにもならないので,観察会は一旦終了。
 プラネタリウムの続きを見せてもらえませんか?等の話も出ていたのですが,Osakaさんから,(ちょうど準備していた)天体写真展の写真でも見せて説明でもしてみたら?との意見をもらって,早速採用。
 M51の写真から宇宙戦艦ヤマト2199の話,パンスターズ彗星の写真からアイソン彗星の話,火球の写真からペルセウス座流星群や流星の正体の話等,悪戦苦闘の30分でした。
 最後に,児童代表のお礼の言葉の中に,『大マゼラン雲は本当にあることをお父さんに教えてあげる』と言う部分がありました。なるほどそこかとも思いましたが,本当は『土星の輪っかがすごかったです』なんていう感想が言える観察会にしてあげたかったと。。。
 また,リベンジの機会がいつかあればいいのですが。

 Osakaさん,ダヤンさん,湿度も気温も高い中,協力ありがとうございました。 

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