阿南科学センター2017年『科学の祭典』出展
2017/11/26

 阿南科学センターより依頼のありました,『科学の祭典』への協力出展が終わりましたので簡単なレポです。
 当会としては,依頼さるのも初めて,出展するのも初めて。
 昨年,天体望遠鏡博物館さんの方で出展参加はしていたので,状況はなんとなく理解していたのですが,実際に一つのブースを設けるとなると疑問なことばかり。
 一つ一つ,会員でもありセンターの職員でもあるIMAKOさんに尋ねながらの準備を進めました。
 機材は,センターのFC−100にHα観察用フィルターを付けた筒と,FS−78を借用できるとのこと。なので,準備物は展示用の写真とかの資料を少しと,かなり軽装で大丈夫な感じでした。
ただ,問題は天候。ブースの場所が屋内になるのか屋外になるのか,どちらでも展開できる状況を想定しておかないといけません。 
   
 実際には,前日からほぼ終日曇天の可能性が高く,出展配置は屋内。
 内容はというと,太陽専用の望遠鏡は使用できませんから,7.8cmの屈折で景色を見てもらうこと。まあ,自分で操作することも可能だとすると楽しんでもらえる要素も大きいかなと考えていました。
 あとは,太陽観察ということがテーマだったので,皆既日食,金環日食,金星の太陽面通過の写真,太陽と地球の大きさの比較できる写真,2030年までに起きる日食一覧,自作の天体紹介冊子を展示しました。

 こんな感じ(下)の小さなブースタイトルの看板が用意されていました。
 メインスコープは,FS−78小型屈折アポクロマートです。コントラストがいい鏡筒ですが,なにぶんレンズが向けられるのは遠くのクレーンとか煙突など。それも曇り空のため,あまり見えは良くありません。

 本当は太陽が観察できたはずなんですが,本日は『曇天のため,太陽観察はできません。展示写真などをご覧ください。天体望遠鏡で景色を見てください。』です。

 つまらないだろうなって思っていたのですが,予想よりはけっこう喜んでくれていたのではないでしょうか。やっぱり自分でやってみるって大事な要素ですね。
 
こちらは,Hαフィルターを付けた10cm屈折。活躍の場はゼロでした。残念。
 
Osakaさんや星羊翁さんがタブレットやPCを並べてくれました。当会HPの宣伝や,星羊翁さんが撮影した見事な天体写真の紹介。画面が小さいのが残念。

 下は展示物です。
 太陽に関する写真や資料です。
 あと,天体の紹介をまとめた冊子を作ってみたので並べてみました。興味のない人にはあまり見てもらえないだろうと思っていましたが,数名の人が目を通してくれました。
 そうそう,Osakaさん情報なんですが,小学生らしき男の子から超するどい質問があったそうです。
 展示写真の一枚に,太陽と地球のサイズを比較した合成写真を飾りました。太陽:地球のサイズ比はおよそ110:1。圧倒的に太陽がでかく,太陽をドッジボール大にして比べると,地球は米粒ほどに小さくなります。写真からもそれはわかります。
 そしてもう一枚に,金星の太陽面通過の写真を並べてみました。この写真では太陽面を動く大きく真っ黒な金星が写っています。太陽面に対して,金星はけっこう大きい印象です。
 この2枚を比べて,金星は地球よりも相当大きいの?!という話だったみたいです。
 Osakaさんがうまく説明してくれたらしいのですが,そういう視点から捉えるとは想定外。もちろん完全に的外れな質問なんですが,確かにするどい視点ですね。
 

 途中から,天体望遠鏡博物館のU氏から,『合体しませんか?』の申し出があり,ヒュージョン!!
 といっても,こちら側からの追加合体はFS−78のみ。でもコントラストも,見え味も一番の鏡筒かも。
 朝,準備のために9時から撤収完了の16時過ぎまで,7時間の長丁場。
 お客さんが来てるときは,対応に何かやってる感があるけど,誰も来ない閑散とした時間帯は暇!
 立ちっぱなしでは,少々疲れの原因になりそうな。
 外は雨になったり寒かったり。晴れていたら屋外展示だったけど,屋内で良かったかなみたいな感想が多かったでしょうか。
 ご協力いただいた会員の皆様,お疲れさまでした。お世話になりました。
 また,来年もと言われましたが,その節はよろしくお願いいたします。

 今回,参加・協力いただいたのは,Osakaさん,Minamiさん,星羊翁さん,ダヤンさん,IMAKO さん,ピッコロの6名でした。
 ありがとうございました。
 
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