鳴門市環境学習館依頼の『天体観望会』
 第2回目 2018/08/17


 恒例の鳴門市依頼の天体観望会ですが,今年度は2回開催の予定。
 2回目は第1回目の開催と違って,雲がほとんどない快晴。ただ,風がけっこう強い。
 月惑星がメインテーマの今夜は,この強い風は好ましくありません。じゃあ前回のような天候の方がいいかと言われると風があっても快晴の方がいい。本当にご都合でものを考えてしまいますね。雲一つないということをポジティブに考えましょう。風があると蚊が来ないとか涼しいとか・・・。

 さて,今回の参加者数は60名ほど。前回とは異なる参加者さんたちとのこと。
 予定時刻に合わせるようにじわじわと集まってきます。
 今宵の機材は5台。けっこう裕福です。快晴なもので早くから,月,金星,木星,土星と見放題ですが,機材の間隔もそこそこあるので,離れた望遠鏡に導入されている天体が把握できません。Kumaさんたちが案内をしてくれてるんですが,参加者さんたちから声をかけられて対応していると聞きそびれてしまいます。他の望遠鏡に導入されていない天体を入れようと思ってはいるのですが,『この望遠鏡には月が入っています』という声でできた列なので,途中で変更することが難しくなります。
 また,今宵はけっこう時間をかけて覗く人が多かった気がします。(アイピースを覗きながら)何度も,『次の人が並んでる。あとにしよう。』と後ろの人に譲るシーンがたくさんありました。

 そんな感じで開催後しばらくは,同一天体での観望が続きます。だから9割がた見ていたのは月と火星(だけ)。
 やはり土星人気で,他の機材でも土星・木星が中心だった(?)みたいで,しばらく時間が経過してから『あのお,火星を見せていただけませんか』と声をかけられる始末。一通り,月を覗いてもらって区切りがついたところで火星に向けました。

 今夜は,4cmから20cmまで,特徴的な望遠鏡が揃っていたので,個々に詳しいレポをと考えていたのですが,自分の機材から離れることができませんでした。というわけで,10cm機を覗いてくれていた参加者さんたちの声や反応集です。他の機材の場所でも,それぞれにドラマがあったのかもしれませんが,紹介できなくてすみません。
 → ※4cm自作屈折機にスマホを当てて月撮影に成功した人がいたらしいです!・・・それはスゴイ!

☆★月 
『うわっ,こんなに見えるんだ!!』(超多数)
『壁がいっぱい!!』・・・壁??
『うさぎいた?』のお母さんの声に『うん,いた。』と小さな女の子。まだ月のことも多くは理解していない年頃のはずなのに何度も覗きにやってきました。

☆★火星 
『大きいっ!丸い!』
『火の玉みたい。』
『めらめらしてる。(風が強くて輪郭が波打ってるので余計にです)』
『本当にオレンジ色なんですね。』
『上と下に白っぽく見える。』
※この声を聞いて,雲や極冠の説明を入ていきました。
『端っこが緑や青っぽく見える.』
※これを聞いて,大気の分散の説明も入れました。
何度も何度も繰り返し覗きにやってきた親子もいました。熱心ですねと声をかけてみたら
『こんなに望遠鏡を覗けるチャンスはめったにないから。』とのこと。

☆★M7 
『星がいっぱい。』
『こんなにたくさんあるんだ!』
(小学生に,数を数えてみる?と話しかけてみると,無言でカウントしてくれて)『20個くらい・・』
※M7は思いの外,好評。一方のM8は反応が薄かった。

 観望会の終盤が近づいて,半分以上の人が帰ってしまい,残ったのは”もっと見てみたい人たち”。月惑星以外の天体,M8,M7,M57,M13,M31,アルビレオなどを見せてあげていました。『残っているとラッキー,いろいろと見せてもらえるんだ。』と喜んでくれていました。
 ☆に関心がある人たちも数名来てくれていたみたいです。『それは散光星雲じゃないでしょ。』とか,『見た目は散開星団がいいよね。』みたいな声が聞こえてきていました。

 






  参加協力者はOsakaさん,ダヤンさん,のぶりんさん,yamaさん,Kumaさん,陸ちゃん,Morimotoさん,ピッコロの7名でした。 

TOPに戻る