『超大型連休中』声かけ観望会 2019/05/03
いつもなら,いつものリポーター(事務局)が会合に参加して,活動報告を掲載しているのですが,今回はそのリポーターが単独で別行動をとっていたため,リポートができません。こういった『星見に行きますよ〜,来たい人はどうぞ』的な声かけ観望会は,水面下ではけっこう回数があっても,活動報告としてまとめられることは稀でした。 ですが,今回は参加者が多い見通しだったこと,連休中の一つのイベント的なものだったこともあり,活動報告の一つとして掲載しておこうと考えました。 でも,そのリポーターがいません。 そこで・・・ 最近入会したばかりの,Natsuさんにお願いしてみたところ,気持ちよく報告をしていただけました。 Natsuさんは,☆に関しては,すごく純粋に深い関心をもたれている方。そして何より,いただけるメールが量的にも質的にも,いつもしっかりとした情熱あふれる文章で書かれていること。そんな様子から,きっとリポートしてくれるっ!という,確信と期待があったのです。 そしたら,やっぱりワクワクするような表現で,とても楽しく読めるレポを届けていただきました。 以下<緑字>は,Natsuさんによる 5月3日に集合した声かけ観望会の状況報告です。<ピンク字:事務局> |
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参加者はダヤンさん,Kumaさん,ヨネさん,Osakaさん,のぶりんさん,ダヤンさんのお友達たち。 それと,私(Natsuさん)です。 この前(4月27日の観望会)よりたくさんの人数でした。 お天気は段々よくなった感じです。 薄い雲が広がっていたから,大型双眼鏡は夜遅くになって出てきました。 それまでは,みんなで歓談しながら雲を吹き飛ばす作業してました!念力です!(笑) ヨネさんの『渡り蝶々』の話もおもしろかったです。 その日は,奄美から飛んできた蝶を50羽くらい捕まえて名前を書いてまた逃がしたそうです。 10日から,ご夫婦でラスベガスに行かれるらしいです。 世の中には私の知らないこといっぱいです。 これは,余談でしたね。 ダヤンさんは,ゆる〜〜く,やわらか〜い語り口調で,, さりげなく天体を取り込み,ぶっきらぼうに「M51」とつぶやきの公言。 すかさず,みんながその言葉を拾い,脚立の列にお行儀よく並ぶ。 次々と神業でいろいろな天体を取り込み,みんなに披露してくださってました。 でも,その緩さとは別人な部分を私は発見しました。 職人技を発揮する場面を。。。。 大きな双眼鏡を組み立てることになったときの動きの軽やかさ,俊敏さは,さっきまでのダヤンさんとは別人かと思ったくらいです。 お手伝いしようと手を出しますがほとんど必要なく,, 自分で運び,自分で組み立て,,,誰の手をも使いませんでした。 まぁ,お手伝いできるようなものでもなかったですけど。(笑) Osakaさんは,さりげなくお手伝いする天才だと思いました。 たぶん,どこで手を出せばいいのかをよくわかってらっしゃるんだなと思いました。 ダヤンさんのギャップ,ポイント高かったです。(笑) 職人ですね。まさに動きが変わるんです。 天体を追うまなざしも(見えませんでしたが)。 Osakaさんのさりげなさと,天文台の窓を全開放してるようなお人柄と案内,,, これまた,ステキでしたよ。 暗がりでしかも全身真っ黒の服装でしたが,そのオーラは光ってました。 お二人のコンビネーションはすごいです。 大きな双眼鏡で捉えてる天体をさりげなく自分の望遠鏡に取り込み,タイミングよくアナウンスしてくださり,その違いを見せてくださるところ。絶妙でした。 こんな感じで両方の望遠鏡でを行き来して宇宙体験できました。 見たい天体を即座に取り込んでくださる技も神業。 いて座あたりの散開星団をたくさん見せてもらったんですけど,,そのとき, 左手に双眼鏡,右手でサーチライトと望遠鏡の操作をしながら目はふたつを行き来,,見ごたえのある散開星団をいくつもいくつも取り入れてくれました。 『あのあたりです〜きれいなのがあるある』って,ライトの先を見せてくれてから 望遠鏡を覗くようにしてくださってたので,,またリアル。 見てる方としては,すごく感動増しでした。 夜も更ける頃,木星が上がってきて次いで土星も。ほんときれいに見えて感動ものでした。両方でその姿を堪能できました。 木星の衛星が動く様子が時間を追って見えて,ほんとかわいかったです。 普段の観望会なら,列に並んで1回見るのが関の山なので,この変化をゆっくり観察できたのは初めて。感動でした。 木星のシマの数が見えたり,,,模様もきれいでした。 土星も徐々にわっかが濃くなっていき,しまいには写真で見るようなかっこいい姿を見ることができました。 ほんと,ステキでした。 それぞれのニーズに合わせてカスタマイズされていく観望会。 星空の流れに合わせて,動いていく望遠鏡,そして、宇宙の天体の姿。 それをじっくり堪能できるのは,こんな観望会ならではだなと思いました。 案内人としての姿勢もとても勉強になりました。 そこに集まる人のニーズにこたえるってこと,すごく大事ですよね。 心地よい星空体験ができるのも,案内人にかかってるな〜と思いました。 それに必要な知識や技術はもちろんのことなんですが,求めているものに添ってあげる基本姿勢は大事だということ、とても勉強になりました。 私ももっともっと学ばないといけないこと,身につけないといけない基本姿勢なんかも含め,,,星空案内人としてがんばらないといけないな〜と思えました。 そして何より,『楽しいなぁ』『「感動した!』『「また見たい』って思ってもらえたり,, 星見の楽しさを伝えるって,簡単なようで一番難しく大切なんだと思えました。 いつか,はりま宇宙講座の同窓生に,こんな観望会に参加できたこと話したいな〜って思えました。 (観望会の始まる前に,Natsuさんにレポのお願いをしてあったので)レポートしなきゃって勢いこんで,最初は天体をメモっていたんですけど,, 「M3・・・M81,,,それからM82〜〜」 途中からメモれなくなってしまって,あとは記憶に頼るのみでした。 (帰ってきてからも,目で見た天体と写真と名前を見比べて勉強したりとしたんですけど,,)もっとあったような気がします。 たくさん見せていただけたのに,全部ご報告できずにすみません。 覚えきれなくてごめんなさい。 くじら銀河(NGC4631)を見せていただいたんですが,長〜いくじらの背中から潮が吹いてるような姿が,,ネーミングも含めなんともステキでした。 見た目はシシャモとも,,(笑) その近くのホッケースティック(NGC4656)も。 りょうけん座は「コル・カロリ」しか見てなかった私に,,,新しいこと教えてくださいました。 視点と角度を変えたら,いろいろなものが見えるんですね。 ものごとすべてに対して言えることだと改めて実感しました。 星だけでなく,,,なんでもいつもと違う角度から視点から見ることの大切さも学びました!! 知らない世界を知るってことは,すごく楽しいし勉強になります。 向学心旺盛な私にはいい刺激をいただきました。 子もち銀河M51,ソンブレロ銀河M104もステキでした。 ふくろう星雲ってのがすご〜く大きくまんまるで,これを囲んでみんなでしばし歓談しました。 『目ある?』 『ふくろうの羽が見える!』 『えぇ〜〜〜?ほんま?』(笑) ひとつの天体を囲んでみんなで語らい笑顔になる,,,って,ほんと見える銀河もステキだけど,そういう歓談もステキでした。 同じ趣味を持つ人が集まると楽しみが倍増しますね。一人でで星見を楽しむだけでは味わえないことでした。 それから,Kumaさんですが『スープがいい人〜』って,思わず私,そんな呼びかけにはすぐに反応してしまう幼児性がありまして,,(笑) 思わず『はぁ〜〜いっ!』っと。 ノリで答えて,次なる選択肢があることがわからずで,,『ほかに何があるん?』って誰かが。。 『ココア〜』ってKumaさん。 えっ?!そんな選択肢があったんだ?(笑)そっちにしたらよかった! と思ったけど,,やっぱり寒い夜空の下でのオニオンスープ,めちゃおいしかったです。 マドラーを忘れてきたらしく,『混ぜるのは粉が入ってた袋で各自混ぜてください』とのこと(笑)大うけでした。 Osakaさんは 『残り物でいいです』って,とても控えめで。 私がお渡ししたお菓子も『この前,十分いただいたので他の方に回してあげてください』と,数が足りなくなるのに配慮して,一番先にはおとりになりませんでした。 見習わないといけない姿勢ですね。 お菓子も飲み物も数があってよかったです☆みんなでおいしくありがたくいただきました。 そのあと,Kumaさんはアスファルトの真ん中で大胆に寝転がり,,(笑) 日中だと絶対にしないだろう行動,星の下だとできるものなんですね。ホント,おもしろいです。 寝てるのかと思うような静かさ,,ときどき声を発することで生存確認してました。 Kumaさん,合いの手や人の言葉へのリアクション,みんながが楽しくなるような接し方ができるお方ですよね。 おしゃべりが嫌味でなく,自然とタイミングよく会話を弾ませる潤滑油のようなものをお持ちの方だと思いました。 のぶりんさんっていうお方は,はじめましてでした。 写真を撮られてました。 隅っこで撮った写真を見せてくださったり,カメラのことを教えてくださったり,,。また,新鮮な角度からみんなに関わっていました。 今見てる空をリアルタイムで画像として見るとすごく新鮮で,,,カメラに映った様子と目に映ってる様子の違いにビックリでした。 特に天の川,,,,,ホントにきれいに撮れてました。 リアルには白い雲と☆星に見えてたんですけど,, 私もあんなふうに写真撮れるようになりたいな〜〜^と思ったけど。 カメラはお高いものでした。 星にも手が届きませんが,カメラにも手が届かない私です。( ^)o(^ ) でも,こうして見せてくださるから満足です。 シャッターは30秒開いてることやISO6000等,専門的な数字も教えてくださったのですが,私の手持ちのカメラにはそんな機能がなかったです。 夜も更けて,木星が高くなってきて,,, さそり座,夏の大三角も高くなってきて,,雲かと思いきや,,,なんと天の川でした。 あんなにきれいな天の川見たのは初めてでした。 それだけで,わたし感動してて,,,首が痛くなるくらい空を見上げてました。 その中にちりばめられた散開星団の宝石みたいな星々をたくさん見せてもらって,, 心のフォルダにしっかりと『名前をつけて保存』しました。 ☆★ 長いレポート,本当に感謝です。 でもね, ここだけのナイショの話ですけどね,3行でも5行でもいいからって頼んだんですよ。 それが・・・(0゜▽゜)0 また,頼もぅっと。 実際,これだけの語彙と表現力。なかなかのものです。いつもの形ばかりのレポが霞んでしまってます。 専門的なこと,言えなくてすみませんと,おっしゃってますが,なんのなんのそれ以上にヴィヴィッドな情景が十二分に伝わります。 Natsuさん,楽しいレポート,ありがとうございました。 また,よろしくお願いしますね。 |