観望会,観望会と言い続けて,やっと今年3回目を開くことができました。それまでも何度か計画はあったものの,天候が良くなくてやむなく中止。前回の火星観望会も雨で中止。でも今夏は火星最接近とのこともあり,再度開催(観測会係さま感謝!)

 午後9時半からとやや遅めの開催ですが,9時にはかなりの数の人が集まっていました。
 で,うちの会の人はどこに誰が来てるんだろう?人が多くて,すぐにわかりません。よく見ると20cmシュミットカセグレンがわかったので,すぐyamaさん発見!です。白いどっしりとした鏡筒で目立ちます。このタイプの望遠鏡は,一般の方からすると(長い屈折望遠鏡タイプのものを天体望遠鏡と思いこんでる傾向があって)不思議な第一印象を持つらしいのです。そういう意味でも興味がわくタイプのものなんです。途中で覗かせていただきましたが,今夜並んだ望遠鏡7台のうちで
一番大きな迫力の火星像を披露してくれていました。通常,シュミットカセグレンは像が甘いと言われたりしますが,この鏡筒はたいへんシャープです。大きい火星像のわりに輪郭も模様も明確でしっかりしています。これには驚きました。本当に光軸ずれてるんですか?
 この夜は,一目で参加者が非常に多いのがわかるのですが,どうもその方たちが一部に集中しているのです。それがyamaさんのすぐ横(北側)で店開きしてるのがダヤンさんのところ。そうです,あの当会の主砲ともいえる40cmドブソニアン!見るからに移動天文台!ほとんどの人がこの望遠鏡に集まってきています。当然かな!もう本当に長蛇の列。私も,覗かせてもうらおうと何度か近寄りましたが,順番がまわってきません。終了間際になってやっと見せてもらうことができました。覗くときは巨大な火星を想像したのですが,「倍率を無理に上げてなくて,思ったより小さい!」のです。気流の状態をよく見て,適正倍率を選んでおられるようです。そして集光力の威力ですね,雲越しであってもきちんと丸い輪郭と模様をとらえていました。
 (左の)写真ではわかりにくいですが,
暗闇のずっと向こうまで果てしなく列が続いていたのです。 
 
   

  
 
 自分の望遠鏡をどこに組み立てようかと探していたら観望会係のosakaさん発見。望遠鏡は,いつものミューロン210かと思えばなんとPENTAX7.5cmアポ。聞くと,火星はこちらの筒の方がよく見えるとのこと。この鏡筒も途中で覗かせてもらいましたが,目を当てたその瞬間,シャープ!!
            ★@♯$◆!・・・
 今回参加の最小口径ですが,もしかしたら『鋭さ』という点では
今夜のNO.1の印象だったかもしれません。こちらも良いアイピースを使った上,適正倍率を選んでいたのも功を奏していたのかもしれません。う〜んさすがです。
 
 そのPENTAX75の横に,珍しく経緯台がセットされていました。愛機のページに紹介されている,遠い遠い昔,一世風靡(?)のミザール製のH−85型反射望遠鏡で,osakaさんが持参してくれた機材です。口径比がF10ということで,鏡の精度云々抜きで良く見える望遠鏡です。こういう望遠鏡ってもう作られないのでしょうかねぇ。観望会皆勤賞の陸ちゃんが,この望遠鏡の担当としてがんばってくれてました。
 『う〜ん 火星が逃げるっ〜。』
 
うん 経緯台だからね。気持ちはわかるよ,がんばれぇ〜(^o^)
 
 いつもならこじんまりと展開しているんですが。今回の観望会の特徴は,土手下から川に近いしげみまで望遠鏡がズラ〜っと並んでいたこと。その彼方で陣取っていたのがうっちーさん。望遠鏡はTakahashi製FS−102型フローライト屈折にEM200赤道儀という豪華版。おそらく火星(惑星)を対象とした場合,非常に良く見える望遠鏡のスタンダードと言えるのではないかなと思われます。また,この夜のように風があったりする場合もどっしりとした架台は,最高の武器になります。こちらも覗かせてもらいましたが,高いコントラストで,くっきりとした丸い輪郭,濃い模様を見せてくれていました。
 先日,別の観望会でミューロン180とFS102同型機とを並べて見比べましたが,模様の細かい見え具合は変わらないものの,火星の丸い輪郭のシャープさとコントラストの良さでは完全に負けていました。本当に良く見える望遠鏡です。
 
 あちこちの望遠鏡を覗かせてもらった後,自分の望遠鏡(今回はosakaさんと同意見でミューロン180をやめてSKY90)でも観望しました。でも今夜は良く見えないんです。もしかしたらこいつが一番見えていないんじゃないかなと・・・。原因はなんでしょう?背景が赤っぽい印象で,アイピースを変えてもコントラストは改善されません。レンズの前にファイルターを付けているのがいけないのかなぁ・・・。芝生の柔らかい草の上でスペースボーイ小型赤道儀は風が吹くと微妙に揺れるし・・・。
 まあ,小型望遠鏡の周りのお客さんはとっても少数。おかげで近くの方たちと歓談し放題。odaさん,いろいろと解説を入れてくれてありがとうございます。なかなか場慣れした話ぶりは年期モノ。ogawaさん,神山の空はかなり良いとのこと。お仕事が落ち着いたら近くで観望会開きましょうね。


☆★観望会に集まってくれた人は,始まりの頃で96人。30分ほどして数えてみたら106人。いくらか出入りもあったので,推定150名くらいの参加だったでしょうか。近年まれに見る大観望会になりました。これも火星のパワーなんでしょうね。今回の参加者メンバーはyamaさん,odaさん,うっちーさん,osakaさん,陸ちゃん,ダヤンさん,ogawaさん,ピッコロ(順不同)の8名でした。集まった望遠鏡は,(北側より)Takahashi FS102型10.2cm屈折,自作40cmドブソニアン,セレストロン20cmシュミットカセグレン,Takahashi SKY90型9cm屈折,ミザールH−85型8.5cm反射,Pentax75ED型7.5cm屈折の6台と一般の方が持参していたVixen 8cm屈折(たいへん良く見えていたらしい)。後で,いつものようにお茶して帰りました。遠いところからお越しの方や翌日仕事がある方をはじめ,皆さんお疲れ様でした。次は会員だけの観望会・撮影会にして,鍋かラーメンでもという話が出ています。参加者の数名の方からは『土星がぜひ見たい!』というリクエストがありました。火星接近をきっかけに観望会という形が一般化するといいですね。またご希望をお聞かせください。

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