『依頼土星観望会』 2011/05/21

 月見が丘海浜公園関係の方から依頼を受けての,土星の観望会。
 
数日前の天気予報では,良好な天候の見込みだったのですが,いざ当日になると曇天。観望会が始まる頃は,ベタ曇り。
 と書いたのは,前回の月見が丘公園さんからの依頼月見観望会のレポートの文面。
 今回もほとんど同じ状況。最初からすっきりと晴れたためしがありません。
 気象台の予報でも夕方降雨があり,その後も曇天とのこと。でもまあ,雲の切れ目からでも見えたらいいかもと実施の決断。
 午後7時から公園の担当者の方が土星に関するお話をしてくれて,7時半から土星の観望という予定。
 その始まりの時刻でもほぼ全面雲で,雲越しの一番星も見えない状況。
 それが,5分経ち,10分経ち,アークトゥルスが土星が見え始めてきました。
 この時点でまだお客さんは,3グループほど。あまり多くありません。
 望遠鏡は,ダヤンさんの25cm反射経緯台,OsakaさんのPentax7.5cmED屈赤,yamaさんの20cmシュミットカセグレン赤道儀,そして協力いただいた西日本天文同好会Iさんのアストロ15cmF5.5反赤。
 とりあえずは,全機種土星導入完了。お客さんも次々と歓声を上げながら見て回っています。お客さんも増えてきました。
 今回は,熱心な方も多く「天文学に興味があり,・・・はやぶさのDVDも見ました。」という方や,土星までの距離や大きさについて質問してくる方などあちこちで会話をはずませながら望遠鏡を覗く人がたくさんいました。
 土星を見始めた頃から,どんどん雲は消え始め,ついには8割以上の快晴に。透明度もまずまずで土星以外にも,M13やM57,M104,M3,スピカやアークトゥルスなどの明るい恒星などをお見せすることができました。また,望遠鏡で覗く以外にも北斗七星や春の大曲線を肉眼で何度もなぞる人,デジカメや携帯を望遠鏡に押し当てて土星を撮影する人などもおいでました。
 手持ちで土星の写真撮影に成功された方もお二人。お見事でした。
 終了予定の時間が来ても,まだ残って土星を眺める方もおいでました。さすが土星は人気天体ですね。
 メインの土星は,シーイングが良くなくて,輪郭があまりシャープではありませんでしたが,見る人を感動させるには十分なイメージで観望することができました。参加者は50名弱。盛況だったかと思います。
 
 参加協力できたのは,ダヤンさん,Osakaさん,yamaさん,陸ちゃん,ピッコロさんの5名と西日本天文同好会のIさんの6名でした。
※Iさんの機材は,アストロ製の15cmF5.5反射。いやあ本当に懐かしい。今この機材を使っている人は日本に何人いるんでしょうね。架台はMEGA赤道儀。こちらも搭載重量30kgという強者赤道儀。Iさん曰く,「この望遠鏡で観望するのは何年ぶりかなんですよ。光軸も出てないかもしれません。」とのこと。でも,青い筒にアストロの商標,知る人にとってはとても懐古に浸ることができる機材ですね。

※リポーターを務めるピッコロは,会場に向かう途中で気がついたのですが,まず望遠鏡三脚の三角板を忘れてきました。ついで,記録撮影用のデジカメを忘れました。(上の画像は携帯でのものです),どうしようと悩んでいたら,(望遠鏡三脚のネジを替えたのですが)三脚のネジがかんでしまい,どんなに力を入れても外れなくなりました。望遠鏡は筒と架台も重要ですが,三脚こそ基礎基本。一番大事なのかもしれません。そんなことを痛感しました。よって今回は歩き回るだけでした。ガックシ。_| ̄|○


 では,また次の機会に。 

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