(協力)自作望遠鏡を使った月観望会 2013/01/26

 この冬一番の冷え込みが予想される中,11組の参加者があるとの情報。
 けれど,天候も月見が丘公園主催の観望会イベントとしては
超めずらしく晴天。
 
 今宵の活動は,望遠鏡を自作して,それを使って月を見ること。
 教材は書店の店頭でも見かけるキット物。

 でも評判は良さそうです。
 工作教室開催にあたっては,月見が丘公園の担当でもあるmegoodさんが周到な準備をしていました。
 作成手順を示したプレゼン,作品見本,そして世界で一つしかない自分だけの望遠鏡と,オリジナル性を高め,より楽しい望遠鏡にするための『デコ』シール等々。素晴らしい段取りです。
 ←完成品
 
 口径4cmのアクロマートレンズを使った屈折式。
 なんとアイピースも組み立てます。レンズ構成をみるとケルナーの広視界型のもの。難関となったのは,レンズの平凸と平凹の違いがわかりにくいこと。表面を手で触らないでと言われたら余計にわからない。それもそのはず,見た目でもわからないほどのわずかな凸凹。
 仕方ないので,付属のビニール袋に入れ直して,袋越しに手触りで,『こっちがへこんでる!』みたいに見つけていきました。
 対物レンズも膨らみのある側がわかりにくく,横から見てレンズの厚みを判断材料にして凸レンズを前に持ってくるやり方を採用。
 そして,完成した望遠鏡にはデコレーション!
 マジックでイラストを描いたり,かわいいシールを貼ったりしてまさしく自分だけの一台,オリジナル望遠鏡の完成です。
 工作をしている間,様子を見て回っていましたが,皆さん本当に楽しそうに(ときどき不安そうに)作業を進めていました。

 リポーターもレンズの向きとか,ピントの合わせ方とかアドバイスをしながら声をかけていきました。
 途中,作り方がわからずに迷っていたお母さんから,『そこ星の
お兄さんに聞いてみよっ。』っと声がかかりました。
 いつも以上に丁寧に教えてあげることになったのは当然なことですね。
(^^)
 
 
 Osakaさんが,準備してくれていたのは完成した望遠鏡をそのまま挟んで観察ができる受け皿。
 いつもの赤道儀に取り付け可能なバンドを工夫してくれていました。

 確かにこの手の工作望遠鏡。筒は仕上がっても架台部分の準備ができないために達成感が半分くらいなままに終わってしまうことが多いんですよね。
 でも,今夜はこうした赤道儀やカメラ三脚もいくつか用意されていて,そんな心配はありませんでした。

 リポーターが準備したのは,5cmアクロマート屈折。
 工作望遠鏡に近い口径とほぼ同じ約15倍の状況をセット。

 あとでスバルなどを導入して,(工作望遠鏡と)同じくらいに見えますよと言ってあげました。

 


 外はとっても寒いので,まずは室内からの観望会。
 大きな窓ガラス越しに月を観察しました。
 自分の作った望遠鏡で月が見えたときは喜びの声があがっていました。
 

   

 屋内だと暗闇以上に目立っています。

 この大型・双頭・ピンクがあるだけで,
『何,あれ?』というセリフがあちこちからたくさん聞こえてきます。
 
   
 のぶりんさん,『あけましておめでとうございます』。
 今年初の屋外出動ということです。
 お互いの赤道儀ですが,屋内だと北方向がわからない。
 コンパスでいろいろと調べてくれましたが,機材に使用されている鉄や,もしかしたら床下の金属なんかの影響があるらしくて,N方向が安定しませんでした。
 
   
 初見参!?
 とーるさんの機材です。
 ファインダーがかわいい。
   
 後半は,望遠鏡たちを屋外に運び出して,参加者さんたちと一緒に観望会。

 予想通りの冷え込みに,皆さん
ガタブル
 気流ももちろん良くなくて,高倍率は使えません。月明かりもテカテカで,暗い天体も見ることができません。
 きちんと見えるのは,大きなお月さんだけ。。。

 それでも,すばるを導入したら(そんなに見えないのに)『わあ,きれい!!』という反応。全然見えないM42に,『スゴイ!』という反応。
 月明かりのない空の下で見せてあげたら,どんなに驚いてもらえたことなんでしょうね・・・と,そのたびに思いました。

   
 参加者は,Osakaさん,Kumaさん,とーるさん,ダヤンさん,のぶりんさん,megoodさん,ピッコロの7名でした。

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