スピカ食&ペルセウス座流星群観望会レポ     2013/08/12〜08/13

 
 月明かりの影響がなく,極大のピークも深夜となるという,これから10年先までの中で最高の条件。
 その上,スピカ食があり,その上,旧暦の七夕でもあり。本当にこの夏,最強の夜と言えます。
 とはいっても,いつもお盆の期間中でもあります。仕事,踊り・・・皆さん,何かと用事があって忙しいときなんですよね。何名かの方は遅れても行きますという連絡をいただいていましたが,さてさて今夜は何人くらい集まることになるやら。
 レポーターの到着は,18時20分。会員さんはもちろん誰も来ていません。
 上の写真は,その頃の西方面の情景です。
 山頂は半袖でちょうどいいくらい。下界には阿波踊りの音が聞こえてきます。

 自分の機材を組み立てているところに,Osakaさん到着。
 スピカ食の潜入は終わっていて,出現を待つばかり。
 雲があるものの空は澄んでいるイメージです。
 とりあえず撮影。半月に近い月の端っこから姿を現すスピカが非常にかわいいです。それに姿を現してから,月から離れていく速度の速いこと。
 けっこう驚き。
 
 レポーターのいつもの機材です。
 屈折の良さはコントラストの高さと星像のシャープさ。惑星の輪郭や恒星の丸っこさとかは屈折機に限ります。
 ただ,今夜はスピカ食を撮影したら,星雲星団等を会員さんに案内して,あとはペルセに没頭・・という計画でした。
 

 ちょっと打ち明け話です。
 実は,出発前に今夜の見物は何かと,簡単にチェックをしていました。
 プラネソフトで確かていて目に止まったのが,誰も導入しないであろう『海王星』。
 みずがめ座の三ツ矢マークから,みずがめ座α→ θ星→ ρ星 と位置確認。ところがまだ早いうちでは,みずがめ座は低く三ツ矢マークが見つからない。あれまっ!・・・
 それと南東の低空なので角度が星図と違っていて,ちょっと苦労します。

 それでも,やぎ座から無理矢理双眼鏡で辿って,みずがめ座α星発見,θ星も確認。ところがρ星がまた難しい。で,何度も何度も星図とファインダーを往復して確認。ところがところがρ星の西にあって,海王星を挟む2つの7等の星が同定できない。7等星と8等星の区別がつかないんです。それで,そのあたりの8等星を一個ずつ拡大。
 3回目にして,倍率を上げると大きくなる星を発見。青緑っぽくは見えませんが,赤や黄色ではありません。
 倍率がまだ低く円盤状にも見えないけれど,周囲の8等の星たちと違って倍率とともに大きくなったこと,位置関係でも間違いのないことなどから海王星だと断定。何人かの人に見ていただけることになりました。 
 
 
 Osakaさんも今宵は屈折機。鳴門の観望会のときもそうですが,最近,21cmミューロンが姿を見せません。 
 そろそろ腰に来ましたか?
 それか,Osakaさんもスピカ食,ペルセ群に的を絞ってる?

 う〜ん 謎だ。。。   
( ̄〜 ̄;)??
 
 まあ,謎が多いほど人生はおもしろい。 なんのこっちゃ?!
 


 そのOsakaさん,『天体に飽きたら阿波踊りでも見ませんか?』  

 
Σ(゚Д゚;

 『う〜ん,眉山に隠れてちょっと難しいでしょうか。。』
 見えるんでしょうか?
 『天体望遠鏡を持ってすれば,見えそうな・・。』
 なるほど!それなら見てみたいかも。山頂から見る阿波踊り,興味津々ですねぇ。
 そうこうするうちに,だんだんと会員さんも集まって来ました。
 Satoさんは,大阪より帰省中。今夜はご家族ご一行で参加してくれました。
 でも,トレードマークの”でんちゅう”はなかったですね,さすがに。
 
 Satoさんは,家族の皆さんに,銀マットに寝転がりながらていねいに星空解説をしてあげていました。
 昔ふるいまくった腕がにょきにょきと頭をもたげてきてる感じでしたね。
 
 その家族の方も,熱心に望遠鏡を覗いてくれました。
 月面,土星,M6,M7,M8,M17,M22,こと座ε星,「アルビレオ・・・。
 でも,Satoさんは,
『M22って何でしたっけ?』 あのお・・・
 ダヤンさんも55cmの巨砲をセット。
 この望遠鏡がフルパワーで機能し始めると,他の望遠鏡は出番がなくなります。(※低倍率を除く)

 組み上がってくるのを感じながら,レポーターも慌てて球状星団や散光星雲を導入していきました。
 
今のうちに,お客さんを取られないようにしなきゃって。(笑)



 Kumaさん,Saoriさんとお友達,Yuko11さんとご家族,nekaさん,モルさんとお友達,・・到着です。

 nekaさんは、ナビが他を示して一度下まで下りてしまったそうです。Yuko11さんもnekaさんとすれ違いながら,なかなかたどり着けなかった様子。
 以前,レポーターの同僚がナビにだまされて,JAFも簡単に来れないような細い道に迷い込んで脱出不可能になった経緯がありました。皆さん,気を付けてくださいませ。
 さて,ペルセ観望会といえば,ラーメン。
 21時を過ぎた頃からだってでしょうか,ラーメン隊長の動きが何となくヘンになってきたのは。
 視線は上にはなく,下。
 あちこちで聞こえてくる『おーっ!』(明るい流星の出現に対しての感嘆の声)にも反応なく。
 顔は天には向けられずに地面に。。。

 『何時ですか?』・・・
時計持ってないの??
 『そろそろいい時間でしょうか・・?』・・・ 
いい時間って何が?
 
何が言いたいのかなぁ・・・。
 ・・・・・・・・・
 『ラーメンしましょうか』・・
何だか控えめ。。
来てしまいました。Let's Ramen time.
 
  『今夜は控えめにしてみました。』 それは雰囲気でわかるんですが,信じていいの?

 
食材の記念撮影をしていると
 『ぜひ,これも』 と,取り出されたのは
『あまからポンスケ』  (◎-◎;)
 
 何ですか,その気の抜けてしまうような響きの食材は・・・!?  

 でもですね,やっぱり好評。今回はなるとに海苔にと彩りも豊富。見た目は過去のどのラーメンをも凌駕しています。
 味付けも,

みそ+みそ+しお+あまからポンスケ=添加無敵!

            
ヽ( ̄▽ ̄)ノ   
 そしてそこへとどめの一撃。
 Satoさんが棒状の塩からおかきを投入。
 
『闇鍋じゃないですかぁ〜! とモルさん絶叫。
 でもね,この場でもご紹介しましたが,天文ガイド誌に紹介されたんですよ,このラーメンは。
 信じないそこのあなた → ここをクリック
 そうそう,ここで今回は外しちゃいけない人物がいるんです。Satoさんの長女さん。かわいい小学6年生ですが,このラーメンに張り付き,そばから離れず。なんと制作のお手伝いもしてくれました。
 そしてそしておかわりまで。
 将来有望です。
 第2弾まで制作され,おかわり続出と大好評のままに,闇謎ラーメンも終わりを遂げました。
 多数の犠牲者が見せた感激の表情から,ラーメン隊長が抱いた至福の思いは,きっと明るい流星を見たとき以上のものがあったに違いありません。
 陰ながら不敵な笑みを再び浮かべていることでしょう。
 
 また次に狙いを定めて。。。 
(o ̄∇ ̄o) 
 
 闇謎ラーメンの完了後は,流星観察が再開されました。

 SaoriさんやYuko11さんも,きちんとシートや敷物を持参して寝っ転がっての観察体勢を作っています。
 すばらしい。
 それに比べてレポーターは安価なミニチュアパイプイスに座るだけなので首が痛くて。わかりきったことなんですがね。
    左は,ビクセン製の13cm反射赤道儀。
  Nekaさんの友人の機材だそうですが,使用法について会員に相談を持ちかけてくださいました。
 
  当夜nekaさんは,この機材とは別にNikonの7×50SP双眼鏡を持参されていました。この双眼鏡はNikon7×50のタイプの中で最高性能を誇るもので,天の川の中の星雲星団等を流して見るには最適の機材だと思います。アイソン彗星が楽しみですね。
  また,撮影にも行きましょうね。
 それで,肝心のペルセ群ですが,かなり状況の良い空に恵まれて,思った以上に見えていた気がしました。
 計数したわけではありませんが,満足できる見え方でした。光跡の長い迫力のある流星も多かったようです。
 ただ,1時半を過ぎた頃からぴたっと出現しなくなる時間帯が多くなってきたような気がしました。本当にピークは午前3時だったのでしょうか?
 
 夜もふけて,駐車場下で流星観察をしていたとーるさんとkiriさんが上がってきました。ヒルトップ前の広場でもけっこう人が集まっていたみたいです。
 その後は三々五々解散していきました。最後らへんは,Satoさんが
 『オリオン座の☆の名前を7つ言ってみぃ!』
とか
 『なんでペルセウスはいろんな冒険をしないといけなかったのか?』
とか・・・ずいぶんと遅くまで,もしかしたら朝まで・・・。
 kumaさん,お疲れさまでした。
 
 今回の参加者は,Osakaさん,ダヤンさん,Kumaさん,Satoさんとご家族,Saoriさんとお友達,Nekaさん,モルさんとお友達,Yuko11さんとご家族,とーるさん,kiriさん,ピッコロでした。
 では,また次回のイベントをお楽しみに。


※レポート中,不適切な表現があるかもしれません。もしお気に召さない部分がありましたら,お伝えください。訂正させていただきます。<(_ _)>

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