カタリナ彗星観望会(新年観望会)
2016/01/09



 毎度の恒例の新年観望会ですが,今回はカタリナ彗星が6等程度の暗いものの,地球に接近中でもあり見頃であることから,『カタリナ彗星見ませんか?』的な観望会になりました。
 カタリナ彗星の高度は高く,ほぼ真上。北斗七星のひしゃくの端っことアークトゥルスのほぼ中間と,かなり見つけやすい位置にあります。
 開催は,午前5時半ですが少し早めに到着して双眼鏡で見ていました。
 確かに6等の彗星です。パッとしませんが,尾が伸びている方向に拡散しているのはわかります。久しぶりの彗星観望です。
 本来なら,彗星といえば最低でも1等台にはならないと,いわゆる『見事な尾』みたい可能性は低いもの。まあ,地球との位置関係にもよりますが。とにもかくにも,久しぶりの彗星です。
 ごんぞーさんも早くに到着して機材準備。
 ごんぞーさんは,12.5cmシュミットカセグレン。もちろん自動導入ですが,彗星の軌道要素もセット済みで,『しばらく使ってなかったから,ちょっと手間取ってます』と言いながらも見事に導入完了。この時点で見えている木星に関しては,この筒が一番シャープでしたね。そこそこの口径と筒先がふさがれていること。上空の乱気流を考えると,そのあたりが要因といえるでしょうか。
 続いて到着したOsakaさんも,こちらも久方ぶりのミューロン210。まずは,接近中の金星と土星を見せてくれました。
 彗星について言えば,大きな望遠鏡で見ても,小さな望遠鏡で見ても,双眼鏡で見ても,ぱっと見はそれほど変わり映えしません。とりあえず,拡散状。尾があるっぽい。繰り返しになりますが,接近中の暗い彗星ってこんなものです。
 メインは,このカタリナ彗星なのですが,金星と土星を手始めに,火星,木星と惑星導入が続き,M3,M13の球状星団やM57などを21cmで見せてくれました。惑星たちに関しては,冬のギンギンの乱気流はないので案外見えるのかなと思いきや,上空ではやっぱりかなり乱れているのでしょう。どの惑星もぼんやりボヤボヤでした。
 火星は,中接近ですが,かなりの大きさになってきます。土星は環が最も大きく開く時期になります。夏が待ち遠しいですね。
 
 

 
 薄明が始まって,撤収の気配が出始めたところに,細い細い月が顔を見せました。
 ちょうど新月の日も近いはずなので,月齢も0に近いはず。※調べて見たら28.5でした。こういう月を見る機会は少ないです。今回の観望会でのNO.1は,もしかして,この超細い月だったかもしれません。
 下の写真の中に,その細い月が映ってます。探してみてくださいね。
 今回の参加者は,ごんぞーさん,Osakaさん,Koroさん,ピッコロと,一般の参加希望者さんの5名でした。
 では,また次の機会に。

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