鳴門市北灘町
NPO法人ハーモニー依頼の『天体観望会』
2018/08/19



 鳴門市北灘地区を中心に展開するNPO法人ハーモニーさんからの依頼観望会です。
 もちろん後援として鳴門市教育委員会も名前が入っています。
 開催地は,休校になっている北灘西小学校。国道11号線を走り,香川県との県境が目前というところにあります。国道からはすぐ近くなんですが,スムーズに到着できない場所でもあるようです。今夕参加予定の協力者数名が行き過ぎて,山の方へ入ってしまいました。

 空の感じは澄み渡っていて街明かりもほぼなく,好印象の空具合。夕日が沈む様子も良い感じで,今夜はいけそう的な雰囲気が漂います。
 体育館には,60席ほどのパイプイスが並べられ,プロジェクター他,ずいぶんとしっかりとした重厚な機材も揃えられています。
 19時15分から,天体や観望会全体のことについて説明をしてから,実際の観望会のスタートになります。
 開催時刻が近づくにつれて,集まる車の数も増えてきます。当初受けていた連絡では,参加者数はそれほど多くはないとのことだったのですが,40〜50名ほどは集まっていたみたいです。
 解説係はOsakaさん,予定外の完璧な会場環境に負けず,無事任務を終えていた様子。
 ダヤンさんは,思いっきり望遠鏡の仕組み学習機ともいえる”10cm屈折”(3つ下の写真)を体育館に運んで,丁寧に説明をされていたとのことです。




 
 観望会が始まって早々から感じていたことなんですが,小さな子から年配の方まで多くの人が熱心に望遠鏡を覗いてくれます。そしてたくさんの人が,望遠鏡を覗いた後に一回一回お礼を言ってくれるのです。こんなのは初めてかもしれません。列になっているときに,後ろの人のことを考えて,『あなた見てる時間が長いよ。後ろの人が待ってるからもう交代して。』と家族に伝える場面もたくさんありました。
 何か,マナーがしっかりしているというか礼儀正しくて,すごく良い感じが伝わりました。

 観望会の方は,とりあえず看板メニュー的に月と土星だろうと,いきなり月面のアップを導入しました。
 空の状態が良いので,早くから北極星が見えていていたので極軸をかなり精度良く合わせることができていました。おかげで,200倍近い高倍率でもほぼ修正することなく追尾できています。これは本当に快適です。

☆★月面アップ 
 覗く人ほとんどが
『うわっ〜』から始まります。あまりに予想通りの反応過ぎてうれしくなります。さすがに観望会の花形その1。
早々からタブレットで撮影する人もいました。ところがそのタブレットに付いているレンズの性能がいいのでしょうか,ものすごい写りをしてるんです。あまりの写りの良さに周囲の人たちも目が点。その後,我も我もと続いていましたが,スマホではなかなか難しい部分もありました。

☆★土星 
 Yamaさん得意の自動導入で,まだ肉眼では視認できないうちから導入されていました。
 こちらも観望会の花形スター。こちらも予想通りに大絶賛です。
 『これ本物!?』,『図鑑に載ってるのと同じ!!』
 おなじみの反応です。
 
☆★その他 
 一番早く沈んでしまう金星。けっこう高度があったときは,望遠鏡はあまり向けられず,もう見えなくなるという頃に,『金星が見たい』の声が多く届き始めました。○○が見たいと意志を伝えてくれる人が多かったのも,この観望会の特徴かもしれません。
 ところが本当に電線に隠れるように見えなくなっていく金星に,長い列の途中で『ごめんなさい,終了です。』との声をかけるのは申し分けなかったですね。
 金星でおもしろいのは,『青に赤に緑がきれい。』
 大気のプリズム効果とか説明しようとはしたのですが,あまりにきれいと言ってくれる人が多いので,『きれいですよね。』に変更。
 空は澄んでいるのですが,気流は落ち着いていないのでしょう。木星妙面の縞模様は2本見えるかどうかというレベル。4つの衛星の方が注目度は高かったみたいです。火星はというと,『赤い玉』といった声が多かったですね。こちらも大接近の割には普通な反応。
 Kumaさんが,『夏の大三角が見えてます』と大きな声で言い始めると,列の多くの人たちは一斉に見上げてます。
 『はくちょう座,どれ?どれ?』『彦星は?』と熱心に探してくれてました。

 2日前の観望会で意外に好評だったM7もそっと導入してみました。
 『これ何が見えているんですか?』と,もう終了が近い頃に覗きにきた家族連れ。そして覗いたとたん
『きれい!!』の連発。
 M8はやっぱりイマイチでしたが,M7は思いの外,スターの要素がありますね。

そんなこんなで,かなりの大盛況となった観望会だった感じです。

  参加協力者はOsakaさん,ダヤンさん,yamaさん,Kumaさん,Morimotoさん,ピッコロの6名でした。 

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