鳴門市環境学習館依頼の『天体観望会』2回目
 2019/08/18

 鳴門市依頼の天体観望会,今夏2回目の開催です。
 申込者数は,1回目より2割以上多い状況にあります。早めに到着して機材を運んでいたら,散歩中の何名かが『何かあるんですか?』と質問。担当者さんが『天体観察会の予定です』と答えると,参加したそうな返答が戻ってきていました。今回は鳴門市内の小中学校を中心に案内ビラを配布したらしいので,小中学生のいない家庭は,イベントに気づくことはなかったのかもしれません。

 今回は,月がない夜(月明かりは若干あります)のため,観望対象は木星,土星の2惑星と明るめの星雲星団。
 でも,南方面に薄雲が停滞。それもベールのような薄雲ではなくて,けっこう邪魔になりそうな厚みのある薄雲(?)です。よく見ていると北へひろがってきてるようにも感じました。
 今回も1回目と同じような機材が並びます。
 よく見ると,ほとんどが20cm級ばかり。迫力です。これだけの筒っぽはなかなか並びませんね。
 リポーターは,木星土星は大きな鏡筒さんに任せて,天の川沿いの星雲星団をターゲットにしようと低倍率広視野の機材を準備。5cmのミニ望遠鏡も含めて,5cm10倍と7cm23倍でセット。大きめの星団も全体像がきれいに見えるはず・・・でした,雲がなかったら,月明かりの影響もなかったら,空がもっと暗かったら。。。
 早々にダヤンさんが18cmで木星を捕獲。『高度33度』とか口にしながら,他の20cm級も続きます。

 リポーターの屈折機では,う〜ん,7cmで木星入れても暗くて小さいしとアンタレスを導入。あまりおもしろみはない感じですが,開始時刻には列ができてしまってて,他の天体に向け直すタイミングが取れませんでした。
 『アンタレスの大きさは,太陽の400〜500倍のでっかい星です。見かけはただの点ですけど・』と説明はしたものの,DATAでは『800倍超』とされているようです。ごめんなさい。
 他の20cm級もときおり見て回りましたが,さすがの集光力で良く見えていました。木星に続いての土星も,いつものように大好評だった様子です。

 おそらく他の望遠鏡でも,観望会ならではの様々な反応が見られたと思いますが,自分のところで手一杯だったので,詳しい紹介ができません。
 ※こんなのもあったと,追記した方が良い内容があればお知らせください。
 
 準備された機材は,ドールカーカム型21cm,マクストフカセグレン型18cm反射,シュミットカセグレン型20cm反射(2台),7cm屈折+5cm屈折の6台。
 
  
  
  
 

 時間が経つにつれて白っぽいベール状の薄雲はひろがってきてました。
 概ね天頂付近は雲が少ないものの,本当に白っぽい。ヘラクレス座もスムーズに形を追えません。はくちょう座も十字をつくることができません。『晴れ』の範疇には入るのでしょうけど,天体観察には不都合な夜空だったかもしれません。
 7cm屈折でM17を入れてみましたが,人様に見せられるイメージではありません。M6もM7も全然おもしろくない。M57も同様で,30倍ではあるなとわかっても,116倍にすると途端にピントがわかりにくくなります。M22は何とかわかりますが,見た人は『ふ〜ん』とか『私の目には無理です』とか,残念な星空ではあったかと思います。
 小型望遠鏡で双眼鏡クオリティを企みましたが,大失敗の巻になりました。

 それでも,リポーターの近くにいた人たちの感想からですが,『惑星が良く見えてよかった』,『月が見たかった,月が見えなくて残念だった(これ多かったです)』,『人工衛星が見えたのがうれしい』,『夏の大三角を見つけられるようになった』,『冬の観察会も開いてほしい』,『星空を見上げることは少ないので今夜はとても良かった』等々の前向きな反応が多かったです。

 観望会終了間際,南方向の空が少しましになったような気がしたので,M8を入れてみましたが,凸凹のひろがりはわかるもののやっぱり残念な見え方でした。
 主催者さんの一人は,昔からかなり星好きで,大きめの双眼鏡やマクストフ型の天体望遠鏡もお持ちだそうです。この見えの良くないM8でも『いいですね』と言ってくれました。そういうのを耳にすると,せっかくの天体観察会なので,しっかりと天体を観察させてあげたい気持ちになります。市街地から多少でも離れた,より空の暗い場所での開催も検討していいのかもしれないかなと感じました。

  参加協力者はOsakaさん,Yamaさん,ダヤンさん,のぶりんさん,Kumaさん,Natsuさん,ピッコロの7名でした。 

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