『グランドエクシブ鳴門』さん依頼観望会 2020/01/18


 
 2020年,最初の観望会は鳴門市北灘西にある大型のリゾート施設『グランドエクシブ鳴門』(ゴルフ&スパリゾート)さんからの依頼観望会。こういう団体さんからの依頼は,初めて?
 依頼されたのも開催予定日の一週間前と非常に迫っていたこともあり,打ち合わせもメールと当日の開催前の顔合わせ時のみ。
 聞いていた範囲では,宿泊客は300人レベル。その人たちに天体観望会の案内をして,希望者に自由参加してもらうということらしいのです。
 ちなみに毎週土曜日に開催してるとのこと。そのときはホテル職員が星座案内をしているみたいなのですが,今回は知識のある人たちに依頼しようということになり,ネット検索をしていたら当会がヒットしたらしいのです。
 通常は,平均的に30名ほどが集まっているとのこと。この夜も,それくらいの人数でしょうかということでした。

 そんなこんなで,当日は17時半にホテルに伺いました。Osakaさん,Natsuさんの3人で打ち合わせ。しばらくしてKumaさんも合流。
 その後は,長い長い時間待ち。準備してもらえたのは何とカラオケルーム。カラオケ大好き?と(勝手に)想像してたNatsuさんは,意外にも『私,聞く方です。子どもたちの前では,よく歌うんですけどね。』
 Kumaさんは?にも『音程が取れなくて。』
 な〜んだ,残念。 
 
 観望場所も下見しましたが,視野はまずまずの広さはあるものの空の状態はあまりよくない印象。鳴門市方面の空が明るい,ホテルの灯りの影響がある,香川県方面の空も若干明るい。それに天頂中心の空も何となく明るい。
 調べてみましたが,高い位置にきているオリオン座3つ星付近の8等台後半の星が5cmファインダーで見えません。前もって導入してみたM1やM41の見え具合もイマイチです。潮吹での星空よりも数段明るい感じです。
 そして何よりも空の明るさ以上に風が強く,体感温度は下がります。条件的にはそれほど・・・だったかな。
 Osakaさんによると,建物の灯りの影響が大きいかもとのこと。終盤は風もおさまってきて,空の暗さも改善されていた感じで,M31も肉眼で見えていたということです。
 
  さて,その観望会の方です。

 予定の9時頃から,かなりの数の宿泊してるお客さんたちが到着。芝生の上に大きなブルーシートを敷いて寝っ転がってもらうわけですが,夏場と違ってシートにヒヤヒヤ感があるのでしょうか,なかなか横になってもらえる動きがありません。
 初めに冬の星空を簡単に紹介してから,リポーターとOsakaさんは望遠鏡操作に付きます。Natsuさん,Kumaさんは星空案内と望遠鏡の導入天体の案内。個別に質問対応等と,それぞれ持ち分に分かれます。

 機材は10cm屈折機と21cmミューロン反射。機材が2台ということであればベストの組み合わせだと感じます。Osakaさんとは,『とりあえずメジャーな天体でいきましょう』『星団系は屈折で,ガス系は反射で』みたいな相談をしました。
 10cmで導入したのは,最初はM45。とりあえず,スバルの全体像が一望できるように倍率と視野角の確認と準備をしていました。
 覗いてくれた人の8割が感嘆の悲鳴をあげてくれました。これはかなり好印象。でも内心は,『これで受けが良くなかったら今夜は終了かも』でした。

 続いてM42。ガス系はOsakaさんに任せているのですが,倍率を低くしたら違いがあって大丈夫かとメジャー天体2つ目です。こちらの反応は半々。『きれい!』とか無言とか。一方,ミューロンの方では,このM42をハート型に見せてほしいとのリクエストにOsakaさんが苦戦していました。
 でも,『これで,いかがですか?』と。どんな風にしたのでしょう,無事,難題解決みたいでした。
 あとは,M78星雲。小さなお子さんは多くなかったので,大人向けに『”ウルトラマンのふるさと”です。本当にあるんですよ。』と紹介。5〜6名の男性の方が感慨深げに何度も覗いてくれていました。
 『(本当にあることを知っていて)実は私も,見てみたかったんですよ。』と話す人もいました。

 お客さんが帰り始めて,少人数になってきてから後も,リゲル,カストル,M1,天王星を導入。リゲルと天王星はちょっと喜んでもらえました。

  
  
※リポーターは自分の機材に張り付き状態だったので,他の状況がほとんどわかりませんでした。※まあ,いつものことですけど。
 なので,ここから下は,参加会員よりHP掲示板に記載してもらえた内容や帰り際でのお客さんの発言等から少し紹介させていただいてます。


 ホテル宿泊対象だったので,ほどよく酔われた方たちと,(気軽に?)お話できたのは新鮮で良かった。
 クラブハウスの灯りが消えたら冬の天の川も見えたかも。
 寒さを忘れて,楽しい時間を過ごすことができました。
 望遠鏡での観望を待っている人たちと,いろいろな話ができたり質問に答えることができたりして良かった。
 『星が好きになった。』『感動した。』『(当会に?)入会したい』なんて,うれしくなるような発言もいっぱいありました。
 感動体験を共にできたことが何よりでした。

 『当日のホテル(主催)の他のイベントよりも,この天体観望会が一番良かった。』
 『寒かったので,開始直前の8時58分まで(観望会に行くか行かないか)迷ってました。でも来てみて絶対に良かったです。』
 『ホントにロマンですよね。こんな経験をさせてもらって本当にうれしい。』
 

 
企画担当者さんの話では,観望会に参加したお客さんの数は80名ほど。ホテル職員の方も,思ったよりも人が多く大盛況でしたということでした。
 協力参加は,Osakaさん,Natsuさん,Kumaさん,ピッコロの4名でした。
 お疲れ様でした。
 

 

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