鳴門市環境学習館依頼の『天体観望会』今季1回目
 2021/08/07






 鳴門市依頼の天体観望会,今季も2度開催の予定になっているその1回目。
 台風の接近がありました。ただ四国沖南海上で距離もそこそこ。微妙に南東方向に雲があります。
 ギリギリまで開催決定は難しいでしょうとのことで,やきもきはしていましたが,空は概ね青空。昼間の最高気温も35℃を超えていて,夕方になっても暑い。
 観望場所はいつものふれあい公園とはかわって,鳴門ウチノ海運動公園。
 電線も住宅も近くにはなく,広い視野が確保できます。下見をしていただいた観望会係さんによると4等も見えますとのこと。そうなら旧来の場所よりも格段に良い場所と考えられます。
 
 今回は,月がないため観望対象は木星,土星の2惑星と明るめの星雲星団。
 ただ,その台風の影響と思われる気合いの入った雲が居座っていることが気がかり。この方向には木星も土星も重なるはず。大丈夫でしょうか。










 
 南東の空に顔を出しているはずの土星を探す











 観望会のスタートは19:45。まだ明るさの残る中で始まる観望会。
 19:30頃からじわじわとお客さんが集まり始めていました。ただ,何となく人数的に少ないような・・・。

 特に開会の言葉もなく観望会は始まりました。
 最初に望遠鏡に導入されたのは見つけやすい金星から。
 その後,アルビレオ,土星,木星,ベガ,M8,M13,M22,こと座ε星,他を観望。
 ※ごめんなさい,自分の機材から離れられなくて,他の機材や観察風景を意識する余裕がありませんでした。

 印象としては,何となく子どもが少なかったかも。というよりも参加者数を聞いてみると22名。予約数の半分だったみたいです。
 全体の数が少ないってことでした。
 観望会が終わった帰宅すると家人たちが『やったぁ〜!』と騒いでました。オリンピックの野球種目で金メダルだと。もしかして,予約の半分の人もテレビ観戦していたのかもなんて(後から)考えました。
 その子どもが少なかった分,おとなたちからの質問がたくさんあったような気がします。
 (アルビレオを見せていて)『重星と連星って違うんですよね。』※いきなりそんな質問が来ます?
 『木星の衛星の生命って?』
 『惑星までの距離と恒星までの距離の違いは?』
 『どうして球状星団みたいな天体ができるんですか?』
 『屈折望遠鏡と反射望遠鏡では,星の色を観察するのにはどちらがいいの?』※この質問にもビックリ!
 以上,自分の望遠鏡のところで耳にした質問でした。おそらく他の機材のところ(月面Xのことも出ていたようです)でも,いろいろな話題が出ていたことだと思います。
 ちなみに上記5つの質問者は全ておとなの方でした。

 心配されていた惑星を隠しそうな雲の影響もなく,時間が経つにつれしっかりとしたイメージで両惑星も見えました。ときおり雲が通過していましたが,ほぼ快適な観望ができたのではと思います。
 望遠鏡や空を見え上げながら立ちすくんでいて,終了予定の21時を過ぎても帰ろうとする気配のない参加者さんもおいでました。
 まだまだ覗き足りなかったのかもしれません。



  今回,準備された機材は,ドールカーカム型21cm反射,7.2cmED屈折,シュミットカセグレン型20cm反射,9cmアクロマート屈折の4台。

 
  
  
  



  参加協力者はOsakaさん,Yamaさん,ダヤンさん,Kumaさん,ピッコロの5名でした。 

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