『皆既月食見ませんか』声かけ観望会 2022.11.08
 

 久しぶりの皆既月食ということで声をかけてみました。場所は暗い空は不要なので,吉野川河川敷。
 ほぼ皆既となった2021年の11月以来の月食です。今回は全国的にも晴れの所が多く,また,皆既中に天王星が隠される,それがまた400年ぶりだと報道が騒いでくれます。表現もなかなかです。『あの織田信長も見たかもしれない!』,そう言われるとインパクト強く感じる人も多いでしょう。相当な人たちが赤い月を見上げたと伝えられていたようです。
 今日,こんな会話を耳にしました。
 『ホントは月なんかには興味ないんだけどね。周りのみんな「今夜は見なきゃ」って話すもんだから,私も見上げちゃいました。』とか,『みんながスマホを空に向けてるのを見ると,つい一緒に同じようにやっちゃいました。でも,きれかったです。』
 いろいろと群衆心理も働いたのでしょう。とにかく日本全国だいたい晴れ,大勢の日本人が月に注目っ!

 実はリポーター,見えるのなら自宅からと考えていました。それが,食開始時点での月の高度が低く,隣家や近所のマンションに隠れて,前半部分が見えません。それで,前回に引き続き,おなじみの吉野川河川敷へお出かけとなりました。
 
 現場では,そこそこに風があります。満月はもう姿を見せていて,低高度のために心理的にとても大きく見えていました。
 もうすぐ欠け始め。Kumaさんと雑談しながら,早々に機材の組み立てを進めます。今回はあちらこちらから,月食の写真がほしいと言われていたので,のんびり観望だけでなく,赤い月と天王星の接近を画像にしないといけなかったんです。

 その後,次々と会員さんたちが到着。
 Yachinさんは慣れた手つきで手早く撮影の準備。ダヤンさんは手ぶら参加で暇ですとのこと。かめさんは18cmの望遠鏡で観望&望遠レンズで撮影。お仕事を急ぎ片づけてきたのでしょうか,hanaさんにモレキュールさんも到着。モレキュールさんは,CMOSカメラを望遠鏡に接続して,動画撮影。順調に準備作業が進んでいくように見えました。
 
 直前に調べていた天気予報では,紀伊水道に雲がかかりやすいとのことでしたが,それほど心配な雲はなさそうです。
 
気がつけば月はもう欠け始めていました。
 
 18時9分に欠け始め,元に戻るのが21時49分。半影食を含めないとすると,総時間が3時間40分となる長丁場。もちろん,最後まで見届けるつもりはなかったのですが,天王星が顔を出すまではと考えていました。
 そして皆既に。
 ここでは,天王星が潜入瞬間が見物。モレキュールさんの動画上映が注目を集めます。うまく伝わりませんが,PC画面では迫力の月面に,じわじわと近づいてくる天王星が明瞭にわかりました。ぶっつけ本番とのことでしたが,見事大成功だったようです。
 
       ← かめさんも赤い月を見事に捉えてます。
 
 冷え込みを感じるようになり始めてきた頃でしょうか,”喫茶くま”が店開き。コーヒーにハーブティー,ココアに昆布茶等々,メニューはとても豊富。こんなときは温かい飲み物が染み渡ります。いつもありがとうございます。感謝! 
 
 そして月食も終盤。
 ちらほらと撤収される方も出てきたので,近くにいたhanaさんに,『いつまでいる?』と尋ねると,『みなさんがいる限り,まだまだいますよ!』って。何とパワフルなお返事。次回も楽しみです。
 しかし,天王星が出現まで・・と思っていましたが,それを前にして大きな雲がやってきました。
 そんなわけで,ここで撤収。
 次はふたごかなぁって話しながら,解散になりました。
 

 集まったのは,Kumaさん,Yachinさん,ダヤンさん,かめさん,hanaさん,モレキュールさんとそのご家族,ピッコロの9名でした。 

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