阿南科学センター
『青少年のための科学の祭典・阿南市子どもフェスティバル』
出展
2023/10/29

 阿南科学センターでの,『青少年のための科学の祭典(徳島大会)・阿南市子どもフェスティバル』出展の簡単なレポです。
 当会としては,秋のおなじみイベントとなっています。
 出展内容は,屋外での金星観察。そして,例年と同じ天体望遠鏡操作体験(含:操作指導)。天文資料掲示の3本。
 加えて今回は,大型モニターも借用して,秋の星空案内を上映と考えていたのですが,・・・思い途中でくじけました。また次回です。
 そんなわけで,屋内チームと屋外チームに分かれての出展となりました。

 まずは屋内ですが,こちらは例年と同じくタカハシFC-78をお借りしての望遠鏡操作体験となります。そして,こちらも昨年と同様にお隣は天体望遠鏡博物館さん。
 事務局が到着したときには,すでに出展準備の大方が仕上がっていました。
 と,そのときブース周りを見て,不思議なものを発見。ダヤンさんからは,『22インチ双眼望遠鏡を展示』と聞いていたのですが,そこに何やら妙な物がくっついているんです。
 『何,あれ?』
 (首から下は)何となくダヤンさんの雰囲気あるかなぁと思っていたら,『あんな変態ちゃうけん』とダヤンさん。

 

 何かが望遠鏡を覗いていました。
 ※
 制作:かめさん。材料:ボイド管他
 こういうアイディアは,なかなか湧き出すものではないですね。ドッキリおもしろいです。
 
 屋内チームは,天体望遠鏡博物館さんの『望遠鏡のしくみを知ろう』活動のパート2的に,じゃあこちらの望遠鏡を好きに動かし覗いてもいいよと。
 
 今回の科学の祭典は,阿南市子どもフェスティバルというイベントも同時展開。参加している子どもたちは,例年に比べて年齢層が低め。小学生低学年とか園児さんみたいな子どもたちが目立ちます。ほとんどが小さな子どもたち。そのためか,星や天体望遠鏡に対峙する姿は,従来とけっこう違います。説明→理解→体験という順番があまり感じられません。そこそこの年齢でないと,宇宙とか赤道儀(の動き),望遠鏡の仕組みといった内容は難しいのではと感じました。
 それでも,『望遠鏡を覗いて行きませんか?』の声かけに,足止めをする子どもたち。そして『見て行こっ』と保護者の袖を引っ張る子どもたち。
 黙っていたままでは,ことさらにスルーしていた子どもたちが多かったのかもしれません。こんな一言って大事ですね。

 そして,屋外チームです。
 昨年も屋外での天体観察はありました。そのときの対象は月。それも,青空の中の細い月だったので,赤道儀の赤経赤緯目盛を使って手動導入を試みましたが惨敗。そして,最近の自動導入機材にて無事導入完了→観察スタートとできた経緯がありました。
 今年は金星。明るさは十分。あとは空の条件が良くて白っぽくなかったり,雲が邪魔をしなかったりしてくれたら大丈夫。それでも心の中での,最後の砦はモレキュールさんの自動導入,そう思えると安心感は半端ありません。
 準備された機材は,モレキュールさんの自動導入架台+8cm屈折。それとセンターより借用したFS-102屈折鏡筒。
 空の状況は澄んだ秋晴れ。だいたいの位置がわかっていたら,ファインダーでの捜索は可能だとOsakaさんは見込んでいました。双眼鏡でまず位置を確かめてからファインダーを覗くOsakaさん。今回は自信が溢れているように感じます。若干の手間取り感はありましたが,短時間で手動導入成功。
 もちろんモレキュールさんの自動導入も成功。今年は2台ともバッチリです。

 たくさんの人たちが覗いていってくれてるようです。
 金星の白さ,小ささ,半月のような形状,驚きのポイントはそれぞれですが,『見えるんですね!』とか,(お隣の惑星ですよとの説明に)『へぇ〜そうなんだ』と,そこそこに感動も感じていたように思います。
 

  
 
 ところが午前11時。ここで順調に進んでいた金星観察中に想定外の事態が生じます。
 
 何と,子どもたちの味方,
ブレイク登場!
 屋内で望遠鏡に触れていた人たちも潮が引くようにいなくなります。
 保育士戦隊ブレイクの前に,子どもたちは集合。視線が超集中。
 やっぱり小さな子どもたちの多さがわかります。

 ※保育士戦隊ブレイク:
 徳島県のご当地ヒーロー。
 洗練されたデザインのヒーローたち。華麗なアクション,個性豊かなキャラクターだけでなく,実際に子どもたちに関わる仕事をしているメンバーたちによる,子どもたちだけでなく,大人たちも考えさせられるストーリーや,子どもたちへの愛情溢れた心温まる交流がその特長。他では決して味わうことのできない魅力です。
 <→保育士戦隊ブレイク公認HPより>
 確かに,よく考えられたストーリーだと感じました。本当に良くまとまっています。
 最後には,ヒーローカードも配られていたました。カードをもらいに追っかけ?をしていた会員さんも一人いたような・・。
 
  
 実はピンチが続きました。
 あと少しで金星が建物に隠れてしまう!んです。
 それで,(予定は午前中だけだったのですが)午後は観察場所を移動することに。
 

 
 場所を移動してからは,想定外に長い時間,金星を見ることができました。
 高度を下げてきていた割に,半月状の金星が良くわかります。雲が迫って来ない限り,ずっと上質なイメージで観望できていたような気がします。
 まずは出展説明に記した『金星観察』を,うまくこなすことができたのではと感じます。
 Osakaさん,モレキュールさんたちの前準備の成果ですね。

 参加のMinamiさんは,むちゃくちゃお久しぶり。当会の超古株な方ですが,金星観望や望遠鏡操作に一歩下がったところから,穏やかに見守ってくれていました。大事なポイントもぼそっとつぶやいてくれていたのは,さすが長年の経験者。
 IMAKOさんもセンターの職員さんとして,様々な機材の準備をしてくれました。
 終盤,欠席連絡をいただいていたKumaさんも来てくれました。忙しいところ,ありがとうございました。ブース撤収後は,いつものように喫茶”KUMA”開店。ごちそうさまでした。

 会員の皆さん,いろいろとお疲れさまでした。おかげさまで,無事予定通りのブース展開ができました。お世話になりました。
 今回,参加・協力いただいたのは,モレキュールさん,Minamiさん,Osakaさん,ダヤンさん,かめさん,Kumaさん,IMAKO さん,ピッコロの8名でした。
 お疲れさまでした。
 
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