天体望遠鏡博物館オープンセレモニーのレポです
 

 香川県さぬき市多和にオープンした天体望遠鏡博物館の12日(土)開催のセレモニーイベントと13日(日)のオープンに行ってきました。
 さて,天体望遠鏡博物館とは何か?
 それについては,リンク先を参照してください。→ 天体望遠鏡博物館

 こちらからも,概要がわかります。 → 天体望遠鏡博物館のあゆみ

 以下,簡単なレポートです。
 まずは,博物館内の紹介です。
 旧小学校校舎を再利用しています。こちらは旧プール棟になりますが,大型望遠鏡が並びます。実際に観望に使えるものもあるにはあるみたいですが,基本は展示。博物館らしくめずらしい望遠鏡も並んでいます。
 写真にあるくす玉は,セレモニー行事の中で行われる,よくあるくす玉割り用のものです。


MEADEの40cmシュミットカセグレンもあります。見学者の中からは,『フォーク型って何?』という質問がけっこうありました。

 なぜか,ニコンの昔の6.5cm屈折望遠鏡

 西村製作所製作の古い望遠鏡があります。


 ニコンの大型屈折機も並びます。

 こちらは,SR(スライディングルーフ)ルームにある観望会用の大型望遠鏡です。こちらのSRには,ミカゲ光器製の35cm反射(手前)と五藤光学製の25cm屈折望遠鏡(向こう側,写真下)の2台が鎮座しています。このミカゲの反射には,サブスコープとして,FC−100N(タカハシ製FC−100型フローライト屈折のF10バージョンのもの)が載せられていますが,ヨシカワ光器社長さんの言葉を借りると,『非常に優秀な見え味の望遠鏡です。』とのこと。
 25cm屈折は,香川県五色台少年自然の家からやってきたものです。
 また,同じSR内に,百武さんが百武彗星を発見したときに使用した,フジノンノ25×150の双眼鏡も設置されています。





 続いて,校舎2階にある展示室1に並んでいる小型望遠鏡群です。ほぼ,ミザール製とビクセン製。1970年代,1980年代頃のものでしょうか。
 これを見て,『懐かしい』,『近くで見てみたい。』とつぶやく見学者の方がたくさんいました。
 当会会員さんが寄贈したH−85型反射もここにあります。



 展示室2の主役はPentaxの望遠鏡。6.5cmから15cmまで並びます。75SD,105SDP,150SDPなど威風堂々な姿です。


 ぐるっと回ると,エイコー製,カートン製の望遠鏡が並んでいます。


 意外に少ないのがタカハシ。3台しかありません。寄贈する人が少ないのでしょうか。。







 展示室3はニコンの望遠鏡がメイン。
 ニコンの10cmEDはありませんが,8cmアクロマートが並びます。いわゆる天体望遠鏡らしい姿の望遠鏡です。


 提供されたレンズ材も展示しています。



 展示室4は,年代物の望郷や希少価値の高い望遠鏡。
 思わず磨きたくなる人もいるでしょうか,真鍮製の鏡筒が並びます。どこのなんていう望遠鏡なのか,口径は?F値は?と聞かれても即答できません。


 島津製作所もかつては天体望遠鏡を作っていたんですね。


 セレモニーイベントの一つとして,屋上で観望会も行われました。常時,設置されているのではありません。観望会のときに,それぞれの置き場から搬出されます。軽量のものならいいのですが,どれも重量級ばかり。PENTAXの大型赤道儀なんて出すのがたいへん。



 同じ鏡筒を並べて,アイピースの違いを確かめてもらうなんていうテーマ性もあります。






 カイザー型8cm屈赤って,わかりますか?



 見え味の違いを見てもらうため,タイプの違った望遠鏡も意図的に並べられます。




 セレモニーでは,駐車場でも観望会が開かれました。
 並んだのは,PENTAX15cmSDP,古い長焦点の15cmアクロマート屈折。色収差の出具合を含め,シャープさの違い,鏡筒の長さの違いによる取り扱いのしやすさの相違等,『比較』を意識しています。フジノンの40×15cmの双眼鏡も並びます。



  ダヤンさんの55cm双眼望遠鏡も,この観望会に協力参加しました。群を抜く巨大な容姿に注目度も一番。

以上,12日〜13日のイベントに参加してのレポでした。
12日のセレモニーには,参加希望のあったkedamaさんも一緒に見学に行きました。人手不足の折,いろいろとお手伝いをいただきました。
また,興味関心のある方は,徳島市内から車で(高速を使わずに行くと)1時間10分ほど。少し距離がありますが,ぜひ訪問してみてください。



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