7月21日 出発!
 高速バスにて,関空到着が午前8時前。
 Web上にて席取りはしていたものの,慌ただしく搭乗手続きへ。

 飛行機は安心(?)のJAL。
 国内便よりも狭いらしいのですが気にしません。

 搭乗時間は,およそ2時間20分。
 一シートに一つのモニターが付いていて,DVD品質のビデオを鑑賞することができます。
 とりあえず,レッドクリフpart2を行きと帰りで半分ずつ。(^^)
 大きな揺れもなく,だけど退屈することもなく予定通りに中国浙江省杭州国際空港に到着。
 杭州:常住人口が約800万人の巨大都市。
 空港は大都市の割に,意外と小さい印象があります。

 気になる天候は,雲は多いものの晴れ。
 気温は何度くらいあるんだろう。。。暑いです。
 暑い空気が顔面にブワッときます。
  

 到着後,JALが用意してくれた小型のワンボックスカーに乗せられて,一路ホテルへ。
  空港からいきなり高速を走るのですが,なかなかの運転で,微妙に身体が跳ねます。
 ホテルまでの距離は約30km。時間では40〜50分。
 
 途中の景色が珍しいこと。想像とは大きく離れたあまり中華ぽくない家並みが縦横に続きます。平均的に4階建ての鉄筋?鉄骨?造り。屋上には彩り豊かな四角錐形の部分が,ほとんどの家にもあります。ヨーロッパ風とも言えず,不思議な町並みです。聞くところによると,どこも農家で,けっこうなお金持ちだそうです。
ホテル着
 ホテル着。
 4つ星のホテルなんですが,いろいろと前評判を聞かされていて,少々不安ではありました。
 ところが,とってもきれい!それに思いっきり街中。旅行前のリサーチでは,湖の近くで付近は広場だらけ。郊外っぽいところあるホテルという予想が大きく外れます。


 チェックインまでは,JALの現地お世話役の人がしてくれましたが,そこから先はサバイバルです。さて,どうなることやら。

 到着した時刻には,まだ部屋の掃除が終わっていないとのことで,ロビー前の喫茶で休憩。
 ここで作戦会議。テーマは「どこで日食を見るか」。フロントにもう一度(実は日本にいた頃に依頼して,断られているんです。)頼んでみて,屋上を使わせてもらいましょうということに。
 そこに,当ホテルの日本人担当のホテルマン
(ホテルレディ?)のLinさん登場。このホテルに就職して2週間足らずの若き中国人女性。流暢とは言えないのですが,かなり日本語が上手です。実はこのLinさんが,この後の多くの場面で助け船を出してくれることになるんです。
 まずは,この屋上を借りる問題。なにぶん,日本語変換できるのがこのLinさんしかいないので,フロントに依頼するにも他に頼る人はいません。で,さっそく依頼。待つことしばし。。。
 うつむきながら,申し訳なさそうにLinさんが戻ってきました。見るからに結果がわかるお姿。
 かわりにExecutiveROOMにアップグレードしたら,ホテルのテラスのような場所を使わせてもらえるとかの情報を教えてくれました。値段を尋ねると210元(1元は,14〜15円)。格安!一人だけ移動して,残りの3人でテラスだけ利用させてもらおうという作戦。Linさんも,喜んで折衝に向かってくれました。
 この時点で,yamaさんの青島ビールを飲む表情が変わりました。4人ともこれは最高の条件だと,とっても期待。

 ところが,またもうつむきながら,申し訳なさそうにLinさんが戻ってきました。
 「すみません。もうExecutiveROOMは予約で一杯です。ごめんなさい。」
<しゃべらなくてもわかりますよ。>

 作戦変更。とりあえず,観測場所を探しに出ましょうとのことで,荷物を置いてからホテル近くの西湖へ。
いざ,観測場所をリサーチ
 歩いて5分の西湖。これはパンフレットの文言。
 確かに5分の距離。だけど,5分じゃ無理ですね。だって車が怖くて道路が横断できない!
 信号が青でも安心して横断できません。人の間を車が走り,車の間を人や自転車が通る。これはたいへんスリリングです。
 そして西湖到着。湖の中程に造られた白堤という道を歩きます。
 まずは,適当な場所を選択(上の真ん中写真付近)。東方面はバッチリ。ロケーションも最高。でも,でも,ギリギリ湖の端っこで,後ろから誰かにつつかれたら,そのままカメラと共にドボーン。そのかわり,自分たちの前には誰も来れまい,というハイリスクハイリターンなポイント。スリル満点。このドキドキ感がたまりません。バッチリです!
 湖畔には柳が一杯。
 涼しそうに見えるかもしれませんが暑い。
 ひたすら陰を歩きます。

 
 蓮が一杯。
 涼しそうに見えるでしょ。
 でも暑いんです。
 西湖の水は,果てしなくきれいじゃない。昔のコーヒー牛乳の色。かつてマルコポーロ(その銅像です:左下写真)が世界でもっとも美しくて華やかな都市と言ったとか。今は昔じゃないです。
  だけどですね,ゴミが一つも落ちていない。それは素晴らしい。お掃除をしてくれてる人がいるからなんですが,それだけじゃなくて,ポイ捨てをしている人を見かけることは一度もありませんでした。それに手に持っているゴミ袋はほとんど空。そもそもがゴミが落ちていないか,少ないか。素晴らしい。
←訳してください。
 英文でも中文でも,どちらでもどうぞ。
 それから,浙江省博物館に立ち寄り,いくつかの展示品を見てから帰路につきました。初日にしては,よく歩いたかも。
 ホテルに帰ってから,Linさんが気を利かせて観測場所を探してくれていました。
 彼女の友達が通っている専門学校が使えそうだとのこと。地図で教えてもらうとそれほど遠くはありません。勝手に部外者が入っていいのとの問いにも,その友達と連絡をとってくれて,大丈夫とのこと。
 そのまま,osakaさんとリサーチに出発。
 ところが行けども行けども,到着しません。実際はかなり遠かったんですね。
 この辺で疲労度75%。帰りのエネルギーが残っていないかも。
 
 学校に到着早々に侵入。誰もいません。四方,建物に囲まれていますが,手頃な芝生の敷地もあります。
 途中,学生さんに出会いました。いきなり話しかけられました。
 「◎※¥☆@◆#℃&」
 中国語を話しているのはわかるけど,表情からは怒っているのやら,笑っているのやらもわかりません。
 「Can you speak english?」

 と返すと,だまって行ってしまいました。<この後,同じ現象が2回>どういうことなんでしょう???


 約束の夕食タイム(18:00)までに時間がありません。とりあえず帰りましょう。osakaさんと急ぎ足。とっても急ぎ足。
 う〜ん,残りエネルギーが足りないって。

 そのせいもあり,途中で二人とも車にひかれそうになったこと数回。
 反則です。掟破りです。
 通り過ぎて大丈夫かと思ったら,いきなりバックしてきました。
 人の中を車が通り,車の中を人が通る街です。
 ちょっとこわいよぉ〜。

 怖いけど,急いでいます。
 yamaさんからビール買ってきてというお約束もありました。
 途中で寄ったコンビニは,見かけは日本のコンビニを6割くらいにした感じ。コンビニの中国語訳=「便利商店」。。。なるほど。

 でも,ホントよく歩きました。
 疲れました。疲労度105%。
 個人的には,この3日間の疲れのうちの2割はこの歩きでした。
 
夕食
 夕食は,近くを散策する余裕がなかったのでホテル内のレストランに決定。もしかしたら値段が高いかも・・・と一抹の不安があったけど,それ以上に探し出す意気込みがなかったのです。
 ところがここでもLinさん登場。
 「ここの中華料理はおいしくて安いです。中国語で難しいから,私ついていきます。」
 ・・・・・Linさん,最高・・・・・・
 Linさんは,私たちとレストランの方との間に立って,杭州名物を含め,いろいろとメニューから選別して頼んでくれました。
 ただ一つ,「海の魚は大丈夫だけど,湖の魚は遠慮・・・。」と伝えたはずなんだけど
 「ごめんなさい,私 間違えました。」 とLinさん。
 湖の魚<写真下一番左>が。。。
 上の画像以外にも,数皿あって,4人で割ると一人1000円でおつりが来ました。確かに安い。
 Linさんも,就業時間を遙かに超える時間まで付き合ってくれてました。

 あっ,この魚ですが,至る所に骨があって非常に食べにくい。でも美味でした。
 だけど私にとって一番だったのは,タネのとっても小さいスイカ(*^_^*)


 そうそう,そのLinさんですが,これだけお世話になったのだからと,チップの習慣のない中国だけど,誰からともなく「お礼を差し上げようよ。」とのこと。部屋に案内してくれたときに,Linさんに手渡そうとしたのですが,「仕事ですから。」と受け取ってくれません。叱られるのかと勘ぐって,「誰にも言いませんよ。」としつこく渡そうとしても「私の仕事ですから。」ときっぱりと拒否されてしまいました。
 さて,部屋はかなりきれいです。設備も上等。
 お風呂のシャワーの切り替えに,超苦労しましたが。。。他は特に問題なし。
 4つ星の名前通りです。
 ただ,就寝前に自宅へ国際電話を入れましたがかかりません。フロントまで下りていって,とりあえず(緊張しながら)英語で国際電話をかけたいのですがと伝えていると,日本語を話せるスタッフがとんでやってきて対応してくれました。
 速い!ホントに飛んでやって来たんです。
 おかげで,無事,電話もできました

 後,気がかりは明日の天気。osakaさんたちが,部屋からインターネットで気象情報を調べてくれていますが,どうも微妙。明日にならないとわからないと言うけど,前線が真上に。私の素人目にもかなりの確率でどうも×。
 すごく気になりながらも,天候は運まかせ・・・。本日はここまでです。

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