Pentax XO-5mmアイピース


Pentax
XO−5mm
Televue
Nagler4.8mm
ビクセン
LV−5mm
ミニボーグ50で月の全体像を観望。倍率にして,50倍〜。いずれも月全体が丸々見えてます。
白い。コントラストが良い。解像感等の違いはわかりません。 白い。コントラストも良いし,視野が広い。(82°の視野を誇ります。) 何となく黄色い感じ.。アイレリーフが長くのぞきやすい。コントラストは,ちょっと落ちるかも。
200mほど先の高層ビルの壁面にある銀色パイプの表面の汚れを,ミューロン180で強拡大して観望。倍率は約430倍〜。 アイレリーフが短めのため,メガネをかけたままのぞくと視野が狭い。解像度は一番良いが,その程度は極ごくわずか。
ピントの山がつかみにくい。
ビルの壁面であっても,広い視野で見えるのは楽。コントラストも良い。 解像感は結構いいかも。
SKY90(F5.6)で月を観望。倍率は100倍〜。 コントラストも解像力も一番良い。 XOとあまりかわりない。 何となく黄色い感じ。アイレリーフが長くのぞきやすい。
SKY90+×1.6エクステンダー(F8.9)で月を観望。倍率は160倍〜。 コントラストも解像力も一番良い。背景も一番暗い。でも注意深く比較して,わかるレベル。 (微妙に)シャープ感に欠ける。なぜか気流の乱れが大きく感じる。 何となく黄色い感じ。アイレリーフが長くのぞきやすい。他の接眼鏡をのぞかなければ満足できるレベルなんだけど,一度比べてしまうと,違いは(個人的に)気になる!
SKY90+×1.6エクステンダー(F8.9)で土星を観望。倍率は160倍〜。観察ポイントは,本体と環の色・明るさの違い,カシニ空隙の見え方,レア・ディオネの見え具合。気流等の空の条件は『良』。 2時間ほどにらめっこしての観察でした。初めの1時間程度は,どれも違いが見わけられず。左にアイピース名,右に土星のイメージを並べて線で結びなさいと言われてもできない!ところが1時間を過ぎた頃でしょうか,微妙に違いがわかってきました。でも本当に極微な程度です。他の2つに比べてLV−5mmがわずかに暗くて黄色い。本体の輪郭が極々わずかに柔らかめ,でした。(衛星の見え具合等は同じ。)どうして初めから気が付かなかったのでしょうか?観察者が観察に慣れていなかった。。望遠鏡がなじんでいなかった。。。??? 結論,この条件下では大きな違いはなかったです。
しか〜し,その後,使用したPentax XL7mmの印象の良いこと。倍率が下がり(114倍),明るさが増したこともあるのでしょう。また非常に落ち着いたイメージ。口径9cmと当夜の気流状態における適正倍率なんでしょうか,『土星を見る』ことにおいては,この組合せが最高でした。他にVixen PL17mmも使ってみましたが,これもかなり良いイメージ。けれども明るすぎ。衛星の見え方は一番でしたが。
VIXEN FL-102S型10.2cmフローライト屈折(F8.8)で木星を観望。倍率は180倍〜。観察ポイントは,木星本体の輪郭,STBの見え具合とNEB・SEBの詳細。  2時間ほど,木星とにらめっこ。風があった割には良く見えた夜でした。
 XO−5mmですが,解像感はこの3本の中で一番。淡いSTBも一番わかりやすいし背景も一番暗い。NEBの複雑な様子もわかりやすい。Nagler4.8mmは悪くはないんだけど,これといって特徴のない見え方。特に不満なし。LV−5mmは予想に反して,3本の中で一番見やすかった!黄色く,暗い感じがするのですが,しっとりとした見え味でコントラストも高く感じます。木星の輪郭もくっきり&すっきり。一番好きなのを選ぶとなると好み的にはこれが一番かも。こういうのを相性っていうのでしょうか。なぜなんでしょうか?ムーングラスを付けて見る月が良く見えるような感じに近い?おかげで里子に出すのを一時中止。
 ついでにPentax XL−7mmも使用。倍率は他に比べて低いはずなのに他よりも大きな木星という感じがします。視野の広さの影響でしょうか。木星本体は白くて輪郭もくっきり。模様もくっきり。でも解像度は今ひとつなんです。これも好みの問題になりそうです。
 いろいろ見比べながら,アイピースによって意外に見え方の違いが大きい。相性ってものがありそうというのが結論。
VIXEN FL-102S型10.2cmフローライト屈折(F8.8)で火星を観望。倍率は180倍〜。  火星でも木星と同様な見え味でした。明るさと解像感はやっぱりXO−5mmが一番ですが,ずっと見ていたいと思うのは,LV−5mm。火星像は暗めなのですが,コントラスト良く,落ち着いた見え方をしてくれます。
   


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 最近は,これといった理由で望遠鏡を出してくることもなく,何となく自宅内望遠鏡業界は低迷!といった雰囲気がありました。その停滞状態を打破すべく考え出された案が,Newアイピース投入大作戦。
 そこで選択したのが,惑星用アイピースとして天文雑誌をはじめ,あちらこちらのサイトでも評判の良さそうなPentaxのXO−5mm。
 
アイピースによってそれほど見え方に違いがあるのかどうか?これからしばらくの間,あれこれと対象を替えながら調べてみようと考えました。もちろん,望遠鏡との相性といったものもあるでしょうから,鏡筒もFの長短の違うものを使って観ていこうと思います。



 とりあえず比較するアイピースがなくては,結果を口にすることはできません。それで手持ちの5mmモノの登場です。画像左からPentax XO−5mm,TelevueのNagler4.8mm,ビクセン LV−5mmの3本です。

比較結果 完全なる主観であることをご了承ください。ほんのお遊びですから,固いことは言わないでね。
 この結果につきましては,鏡筒との相性等もあり,そのままアイピースの性能と決めることはできないと思います。
 念のため。

report by ピッコロ