方向違いの台風が少し近づいて,そして去って。それからでしょうか,酷暑日が見られなくなって,猛暑日も若干減少。熱帯夜と言われていても,深夜,屋外に出ると秋の気配を感じるようになってます。気がつけば,今月は秋分があります。
さて,その9月の超主な(徳島県で見える限定の)星空案内ですが,特別何かありそうでもないので,今月は秋ということで月。それと土星といったところでしょうか。
夏の満月は高度が低く,冬の満月は高度が高い。春や秋の満月は,その中間でちょうど良い高度と見やすい高さにあるわけです。春はおぼろ月夜とか,ぼんやりとした見え方になる夜が多いのですが,秋の夜にはそんな印象はありません。すなわち,満月の見どきはなんたって秋なんですね。月見シーズンというわけです。
そして,中秋の名月となるのが9月25日。『中秋』というのは旧暦の8月15日。太陽が秋分点を通過する前の,一番近い新月の日を一日目とした場合の15日目を指します。満月の夜とはならない理由はいくつかあります。朔(新月)も望(満月)は,それぞれ月が太陽と同じ方向になる瞬間,太陽と正反対の方向になる瞬間です。その瞬間を含む日が,新月の日であり満月の日です。その瞬間が0時0分1秒だったり23時59分59秒だったりと日がずれることがあります。そして,朔から望までの平均は14.8日とされていますが,月の軌道が楕円であるため,朔から望までの日数に長短が生じます。と,なんだかんだで今月は満月の夜から2日ずれた中秋となります。
まあ,気難しいことは言わず,団子でもうまみながら,のほほんと名月観賞というのが風流でしょうか。もうこの頃には,熱帯夜のかけらもないはずです。秋を楽しむ,月を楽しむ,ぜひ風流を味わいたいものですね。
下は昨年の中秋の名月です。

そして,いよいよ惑星界のスター,土星が見頃となってきます。
今季の土星は,環の傾きも復活し始めていて,しっかりと『輪っか』という感じに見えています。<後日,スケッチ掲載予定>
土星を観察するには基本,天体望遠鏡が必要ですが,木星と違って過剰倍率をかけてもしっかりと見えているのが土星。10cm屈折でも300倍を超す倍率でもシャープに見えています。木星は模様を,土星は輪郭を見る惑星だと個人的に思ってます。輪っかや,本体との隙間,全体のフォルム等の輪郭に視点が向きやすい。倍率を上げて本体の縞模様がボンヤリしてきても,輪郭が大きく崩れることは少ない惑星です。望遠鏡をお持ちの方は,高倍率での土星を楽しんでみてください。
☆★2026年9月の主な天文現象
| 4日(金) | 下弦の月 |
| 11日(金) | ●新月 |
| 14日(月) | 細い月と金星が接近 |
| 19日(土) | 秋分 |
| 23日(水) | 上弦の月 |
| 25日(金) | 中秋の名月 |
| 27日(日) | ○満月 海王星が衝 |
| 水星 | 下旬西空低く見える −0.2等 |
| 金星 | 夕方西空に −4.5等 宵の明星 |
| 火星 | 深夜 ふたご座 1.2等 |
| 木星 | 深夜 かに座 −1.8等 |
| 土星 | 観望絶好期 うお座で0.4等 |
| 天王星 | 深夜 おうし座で5.7等 |
| 海王星 | 観望絶好期 うお座で7.8等 |
| 2026年の超主な天文現象(徳島で見られるもの,見えの良くないものは除外) 11月24日 プレアデス星団食(月齢15) 12月14日 ふたご座流星群極大(好条件) 2027年の超々主な天文現象(徳島で見られるもの,見えの良くないものは除外) 2月20日 火星最接近 7月29日 プレアデス星団食 11月15日 プレアデス星団食 |